スロット台

スロットの設定変更 Part2

前回のPart1では「設定変更は非常に面倒臭い」、「設定担当者は信用のおける幹部クラスの一部の人間だけが行っている事がほとんど」という所まで話しました。
 
設定担当者が閉店してから設定変更専門で仕事できるホールは従業員が何十人もいるような大型優良店位なもので、ほとんどの設定担当者は閉店後は別の仕事も待っています。

設定変更は閉店後にやるのか開店前にやるのかはお店によって異なりますが、どこのお店でも閉店後も開店前も最低で1時間程度はスタッフが店内の清掃をしていますので、その時間帯で設定変更をする店は少ないでしょう。家族や友人に「角から3番目を変更してたよ」と言われかねないからです。
設定変更台を決定するには当日データと過去のデータも参考にしますので、当店のスロット223台の場合でも変更台を決めるだけで平均30分~40分はかかります。その後実際の設定変更が行われます。全台数の10%以上の台数を設定変更するのにはかなりの時間が掛かります。20%以上の台数を変更すれば、非常に疲れます。

通常の設定変更以外に低設定なのに出過ぎたり、高設定なのに出な過ぎたりする台があれば、もしかしたら下げ忘れや、入れ忘れの可能性があるので設定の確認を行います。設定確認は設定キーを鍵穴に刺して右に回すだけですがそれも手間です。
閉店後のART残りもリセットが必要なので、設定変更台以外に台を開けなくてはならない台が多数存在します。

ここまで書けば設定変更がどれだけ大変な仕事なのか少しお分かり頂けたと思います。

こんなに大変な設定変更なのに、バラエティーコーナーのような古い機種を1台1台丁寧にデータチェックして、魅力のあるバラエティーコーナーにしようと頑張っているホールは非常に少ないと言いたいのです。

ここからが重要です。
これは4スロ移設前の話です。

FANTASYLANDを再生させるには何かの武器が必要でした。
どうしても手に入れたい女性がいたとして、彼女には別に好きな男性がいて、全ての面においてその男性に自分が負けているとしたら、何か一つでも武器が無ければ勝つ事が出来ません。

ヒントはブログのコメントにありました。当店は最新台も無ければナンバーランプも古いけど、強みは他の店にはもう置いてない機種が多数ある事。その台を今でも好きで打っている人がたくさんいる事をコメントで痛感させられていました。もし、このバラエティーコーナーをもっと大切に営業したら、それは大きな武器になるのではないか?

そこで考えたのが「1台1台に期待感」です。どのお店を見ても、バラエティーコーナーは低設定放置状態の店が非常に多い。特に当店のように古い機種が多い店は余計に手を抜いている事が多い。もし、そのイメージをくつがえす事ができたら、ユーザーの信用を回復させる事が出来るのではないか?と 考えました。

決まったからには即実行です。
早速「1台1台に期待感」のポスターを作製し、マイク放送で「1台1台に期待感」をアピールする事でお店の新しい方針を理解してもらおうと考えたのです。
面倒な事をあえて買って出るのが私のやり方ですから、データチェックと設定変更に掛かる時間が長時間になる事も覚悟しようと。

もちろん、バラエティーに注力するだけなくて、比較的新しい機種も看板機種も全てが平等です。
隅から隅までの1台1台のデータチェックをしっかり行い、ブレを残してあげたり、リセット後に1プレイも回さないようにしてあげる事で、0プレイの台に楽しみも残してあげる事も大切です。
毎度毎度ブレ残しでは「それだけ君」が集まってきますので、その辺のバランスが重要です。

つづく

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