こういうネタは自分でも好きなので、ついつい連載になってしまいました。
「プレイヤーと設定師との熱き戦い」第5弾です!
設定変更後のブレは設定担当者にとっては困りものだと書きました。
イベント全盛時代の話になりますが朝一数台だけ777揃えにして、右上がりは456、中段は最高設定などとルールを決めていた店がありました。
しかし、朝一全台777揃えの店って結構ありましたよね。どうしてそうなったのかを考えてみて下さい。
その日が「月一最強イベント」を開催している日なら、全台777揃えにして店の意気込みを分かってもらおうというのが理由なのかもしれません。
しかし毎日平常営業でも全台777揃えにしている店舗の777揃えの理由は「そうすればブレがバレないから」です。
リールは手で動かしてしまうと必ずブレるので、全台777揃えなら全リールがブレることになり、本当の設定変更のブレを打ち手に見抜かれなくなるからです。
全台リールを777に揃えるのは非常に時間が掛かります。ブレる機種だけ777揃いなのでは格好が悪いので全台になるわけです。しかし1プレイ回しでブレ対策するなら、ブレる機種だけ回せば済みます。
当時はブレる機種が半分程度でしたから、全台777にするのに比べて、1プレイ回しなら半分の台数で済むのに、わざわざ全台777にするのは1プレイ回しの方が台数が少なくても終わるまでに時間が掛かると判断した店がたくさんあったという事の表れです。「いつまで回してんだ!遊びじゃねぇぞ!」って事です。
ところが・・・
そこに盲点がありました。
閉店後、いつものように面倒臭そうに777を揃える店員・・・
全台777揃えの店はどの店も中段に777を揃えます。しかし、もし中リールに最初から7が止まっていたら、その店員はその7を基準に左リールに7を揃え、右リールに7を揃えて中段777揃えの完成です。
そうです。その中リール7はプレイヤーが閉店直前に仕込んだワナです。
REGに偏ってしまってBIGが引けなった高設定の不発台を翌日の朝一据え置き狙いでGETするための仕込みです。中リールは手で動かしていないのでブレません。左右のリールだけがブレて、中リールがスっ!と回ったら高設定据え置きGETです。
反対に大ハマり台の中段7仕込み台で中リールもガックンしたら上げ変更濃厚です。
これは左リール中段7でも、右リール中段7残しでも同じようですが、左か右の中段7仕込みは並べている時に右下がりや右上がりになってしまうことが多い為、店員が真っ直ぐに揃えようとして失敗し、もう一度微調整する時に動かされてしまう可能性が高いので中リール中段7仕込みにしているのです。
中段左中77?テンパイにするのも有りです。店員は「ラッキー!最初から二つ揃ってる」なんて思って、右リールだけ7を揃えて出来上がりだからです。
現在は777揃え自体が禁止なので出来ませんが、設定師とプレイヤーの熱き心理戦は今でも形を変えて存在しています。
テクニックと解析だけに頼る事なく、心理戦で設定師を打ち負かすのもスロットの醍醐味と言えます。
来たれ!勝負師!