プライベート

今日の晩御飯

「今日の晩御飯なに?」と聞いて、うれしい日は数あれど、昨日ほど驚いた事がかつてあっただろうか・・・

仕事が終わって妻に電話。

「今日は何?」

妻:「流し素麺」 

「流し素麺!?」 

はは~ん、さては以前テレビで見たことがある、グルグル回る家庭用卓上流し素麺器を買ったな?

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現実はこんなのでした。

写真 3

どうやら、流し素麺の為に隣の家に竹を取りに来たおじさんが、お宅にも一本どうだい?と竹を半分に割って置いて行ってくれたらしい。

写真 1

流しそうめんって、実際に食べた事がある人は分かると思いますが、流れてきた麺を取り損ねた時に、それを受けるザルが必要です。

写真 2

どこから調達したのか、木製のタライまでしっかり用意されている所が本格的です。

とても一般家庭が思い付きでやる設備とは思えません。

意外だったのは、竹の内側にある節をしっかり削って滑らかにしないと素麺が流れないんじゃないかと 思っていたのですが、多少の節は麺が引っかからずに結構平気で流れるんですね。

妻の姉妹とその子供も加わって夜なのに大騒ぎです。 

流し素麺って、流れてきた麺を水から上げて直ぐに汁に付けるので汁はすぐに薄まるし、流す人は食べられないし、取り損ねてザルにたまった麺をまた上流に持って行かなくちゃならないしと、メリット少ないんですけどねぇ。

しかし、どんどん食べられる「上流の席争い」が起こったり、なかなか流れてこない下流の人まで麺が到達した時に味わう「おこぼれ感」、キャッチに失敗してザルに流れていく時の「贅沢感」など、面白さの方が遥かに上回っています。

与えられた食事ではなく、己の力で勝ち取った獲物を食べるという狩猟本能を掻き立てるのが、流し素麺の魅力なのかもしれませんね。

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