(以下、「遊技日本」より)
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昨日、警察庁と一部のメーカーによる会合のなかで、パチスロの型式試験について警察庁より通達があったことが、パチスロメーカー関係者の話で明らかになった。
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どんな事かと言いますと…
9月16日以降はAT機・ART機は検査をパスできなくなります。
保通協とは台の検査機関です。メーカーが開発した台を保通協で検査して、適合すれば販売できる仕組みになっています。
AT機・ART機は押し順ナビ通りに打つ事で設計上の出玉率になるように作られていますが、今までは保通協の試験でもナビに従って打っていました。しかし、9月16日以降は押し順ナビを無視して左からの順押しでの試験に変更になるため、ペナルティが連発して出玉が増加せず、下限の出玉率55%を下回る事が試験を受けるまでもなく計算上分かります。今後は左からの順押し対応機種として製造しないと検査をパスしないという事です。
激荒4号機が規制され、マイルドな5号機になって波が穏やかになったのに、ここ数年でいつの間にか万枚オーバー、2万枚オーバーの機種まで登場してきました。そろそろメスが入るのでは?と業界でも前々から噂はありましたが、案の定このニュースです。
このニュースの真偽ははっきりしませんが何かしらの動きがある事は間違いなさそうです。
パチンコ業界の歴史は規制との戦いの歴史でもあります。
「またか・・・」と思っている業界関係者が多数だと思います。
しかし、私は今度の規制は今までの規制とは違う気がしてなりません。
単なる、「荒くなってきたから規制しよう」というものではないと考えています。
業界内ではカジノが原因だとか、パチンコ税が背景にあるとか、換金問題が絡んでいるとか、色々な噂が飛び交っているようですが、私はパチンコ店の店長として、そんな事は正直どうでもいいと思っています。
パチンコ業界は「射幸心に頼らない営業をもっと真剣に考えろ!」と世間から突きつけられている気がするのです。
業界の最大の問題はへヴィーユーザー化です。
市場規模の縮小率に対して、ファン人口の縮小率が大幅に上回っています。どんどんファンが少なくなって、一人当たりの消費額が大きくなっています。これが一番の問題です。
規制が入って大いに結構。
私にとっては願ってもないチャンス。
他店も同じ土俵に立つわけですから、当店だけが規制されるわけではありません。
業界全体として「遊べるパチンコスロット」を目指す為には、お上のこれくらい厳しい指導が無ければ、「今が苦しい」現場の幹部たちは「もっと荒い機種、もっともっと・・・」の考え方から抜け出せないからです。
最近は給料が入ってから、次の給料日までパチンコ店に通えなくなっていませんか?
ホールはいよいよ、
【遊べる】とはどういう事か?
を真剣に考えなくてはならない時代に突入したのです。