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裏モノ Part2

40代半ば以降の方なら、1988年に登場した2号機を覚えている方も多いのでは?

1.5号機までの吸い込み方式が廃止され、完全確率になり、シングルボーナスや集中機能を搭載、クレジット50枚が初めて許可された2号機です。

2号機を知っているなら、その中にアニマルとアラジンがあった事を忘れてしまった人はいないはず。 

アニマルは「吸い込みダメよ」って言われているのに、メーカーが吸い込み方式を隠して検定を通過させた悪名高い爆裂機種。後にメーカーは基板交換の指示を受けています。
爆裂と言っても、当時は6枚交換7枚交換が当たり前。差枚数的にも4号機のゴッド・アラジン等に比べたら大したことありません。
でも、当時は5000枚、7000枚、万枚なんて言ったら大変な騒ぎだったのです。

アラジンは一度集中に入れば、BIGまたはパンクの合成確率約265分の1を引かなければ集中が終わらない。
今では当たり前の事も、当時のファンは狂喜乱舞していました。これは法的には真っ当な台でしたが。

そして遂にその時が・・・

1990年。2号機のギャンブル性が問題になり、3号機が登場します。

「これが3号機かぁ、つまんないなぁ。」

と思ったのは一時的なもので、何やら怪しげな噂が。

「あの店のあの台は連チャンがおかしい」、「あれは完全確率なんかじゃない」、「あの機種は連チャンが止まらない」・・・

そうです。
3号機で規制された為、ゲーム性があまりにつまらなくなり、お客様を呼び戻そうと、全国のホールが立ち上がったのです!!

なんてカッコ良く言いましたが、「連チャンしないからお注射しちゃおう!」って事です。
当時は通称「カバン屋」と呼ばれる業者がいて、ホールに電話してきたり、突然飛び込みで営業に来たり、紹介でお店にやって来て、スロットの基板に悪さをしていくわけです。それを「注射する」と呼んでいました。

もっとひどいのは、メーカー名は言えませんが昔のビデオデッキのようにデカイ機械を持って来て、「この機械に基板を差し込めば連チャンバージョンの基板に早変わりしますよ。警察にばれないように事務所の裏の方に置いて下さい。」なんて堂々と持ってきたメーカーもありました。

今考えるとメーカーもホールも極悪ですが、それが別に普通なのが当時のパチンコ店。赤信号みんなで渡ればこわくない。

そして出来上がったのが「THE 裏モノ」です!

続きは明日。
 

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