ひとり言 スロット台

スロットの設定変更 その1

業界用語「チェックシート」。
聞いた事がある人はかなりの情報通です。

チェックシートとは1台1台の各種データを一週間分まとめて綺麗に並べてくれている帳票の事です。
パチンコにもスロットにもチェックシートは有りますが、今回はスロットの場合で話します。
ホールコンピューターメーカーによってその帳票の呼び方には色々ありますが内容はほぼ同じです。

一週間分のデータですから、A4サイズの用紙には十数台分しか表示できません。全台分をプリントアウトするとA4用紙で数十枚あります。当店はスロットが223台ですが、400台や500台ある様な店は当店の2倍以上の枚数になっている店もあります。

しかし実際に設定変更台を決めようとすると、そのデータが非常に見やすいのです。

高設定を投入する台を決める時に、設定師はどこを見て台を選ぶのか?
因みにネット上では「設定師」なる言葉が氾濫していますが、業界人は「設定師」と呼ぶ人はほとんどおらず、「誰が設定やってんの?」とか「設定は○○君がやってる」のように「設定師」とは言いません。今日は設定担当者を多用しそうなので面倒だから「設定師」と書かせて頂きます。

人間には個性がありますから、実に様々な設定の方法が存在します。
私の知る限りで一番ひどかった人は紙に「○○番台⑥」とメモを残しているだけの人です。現在の当グループにはそんないい加減な人はいませんよ。私が以前働いていた違う会社の人です。ある人は過去数ヶ月分の設定投入表を独自にエクセルで作っている人もいました。

色んな人がいるのですが、最も多いのはやっぱりチェックシートを利用している人です。だってホールコンピューターメーカーが「チェックシートを使って設定変更して下さい」と推奨している位ですから、やっぱり使いやすいのです。

チェックシートで何のデータを見るのかは100を超える様な数々のデータの中から自分で勝手に変えられます。しかし一度に表示出来る項目数には限りがあり、当店の場合は10項目までです。最新のホールコンの事は知りません。

色んな指標がありますが、やっぱり多くの人が好むのは
・アウト(IN枚数)
・差枚
・特賞回数(BIG・REG・AT・ARTetc)
・特賞確率
・台売上
・台粗利
・最終ゲーム数
・総プレイ数

あたりが多いでしょうかね。それ以外にもいくらでもデータはあるのですが、やっぱり設定師は
・その台が出ているのか出ていないのか?
・どの位の時間稼働したのか?
が一番気になります。

出た出ないは差枚を見るか、台粗利を見れば分かります。
稼働時間はアウト(IN枚数)を見れば分かり易い。

Aタイプの機種はボーナス合成は表示したいですよね。
それを見ればお客様が高設定なのに低設定と勘違いしたり、または低設定なのに高設定と勘違いした事も分かるからです。天井がある台なら特賞回数を表示しておくと、特賞回数が数日間ゼロが続いている場合、プレイ数を合計すれば宵越し天井を迎える事も発見できます。

でも見ているデータは同じでも設定変更は結局は人間が行っていますから人それぞれで、同じ方法などないのです。

つづく

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