ひとり言 業界情報

間もなく第三次撤去リストが公開

しかしまあ、大変な事になりました。

日工組から本年2月10日及び3月2日に提示された回収対象遊技機(第一次・第二次撤去リスト) については、本年8月末を目途に市場から回収・撤去する事になりそうです。
そして第三次リストは間もなく6月末までに公表され、該当機種は年内に撤去と言う噂です。 

ところで、「新基準機に該当しない機種の設置比率制限」と、「高射幸性遊技機」と、「釘曲げによる撤去」を混同しておられる方が多いので、ここでもう一度ご説明します。

事の発端はパチンコスロットが最近出すぎていると言う話から始まり、パチンコはMAX機の確率が低く連チャン率が高過ぎる点が問題になりました。
スロットはサブ基板制御によって大量出玉が発生する点が問題になりました。

そこで、パチンコの新基準(大当たり確率320分の1以下)に該当しない遊技機の設置比率を2017年11月末までに20%以下、パチスロの新基準(主基板制御で、かつペナルティー非搭載)に該当しない遊技機の設置比率を30%以下とする自主規制策を全日遊連は決議しました。

そして、「新基準に該当しない遊技機」の中でも、特に射幸性が高く優先して撤去すべき機種をまとめたものが「高射幸性遊技機リスト」です。

あくまでも「どうせ外していくならこのリストから優先して外した方が良い」というのが高射幸性遊技機リストです。高射幸性遊技機の定義はパチンコの場合は最も出玉期待値の高い初当りからの平均獲得球数が9000個以上、もしくは差玉10万個以上出る可能性がある台の事、スロットは差枚2万枚出る可能性があるスロットの事です。
※実際は差玉・差枚では無く最大放出数なのですが分かり易くそうしておきます。

そして、この後に浮上したのが釘曲げ問題で、釘曲げによって検定時と異なる性能の台がホールに設置されているとして問題になりました。そして高射幸性の問題よりも釘曲げの方が大問題だとして取り上げられ、撤去リストの公開に至ったのです。

と言っても、横行していたと言われている釘曲げをしないで検定を通した台なんて本当にあるの?
実は全メーカー全機種釘曲げしてたでしょ?
と言っておられる業界関係者が多いですが・・・本当かどうかは定かではありません。

新基準機に該当しない台の設置比率と、高射幸性遊技機リストと、、釘曲げされた機種の撤去が重なった為に同じように扱われていますが、「釘曲げ問題」と「高射幸性遊技機リスト」は別の問題です。

釘曲げは検査機関を欺いて検定通過させた大事件であり、高射幸性のグレーな問題とは大きく違います。
しかしどうせ釘曲げで撤去していくなら、高射幸性遊技機を中心に外してしまえば一石二鳥なので、第一次・第二次撤去リストの中には高射幸性遊技機リストと重複した機種が多く掲載されています。

スロットは釘曲げと関係ないので、高射幸性遊技機リストに載っている機種でもいまだに高値で売買されています。
 
これまで、釘曲げによる撤去台についてはホール団体が猛反発しており、まだまだ先の事だという楽観的な風潮がありましたが6月9日の日遊協総会に於いて警察庁生活安全局保安課課長による行政講話の中で非常に厳しい見解が発表されたのを受けて、急遽ホール団体も掌を翻したかのように早急な撤去の方向に動き始めたようです。

これを良い機会に、業界の膿を出し切り、本当遊べるパチンコスロットになってもらいたいものです。

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