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設定6以外の機械割も重要

今日はスロットの機械割について語ろうと思います。

ほとんどのスロットファンが注目していないのが最高設定以外の機械割です。

バジリスク3の最高設定6の機械割(PAYOUT)は110.1%です。最高設定6はスロットファンの夢ですから、誰もが注目しているし、自分が好きな機種の機械割なら多くの方が知っているはずです。

因みにバジリスク3の機械割は次の通りです。

設定1= 98.5%
設定2= 99.8%
設定3=102.0%
設定4=104.0%
設定5=107.1%
設定6=110.1%

ここで先ず注目したいのが設定1の機械割98.5%です。ホールの台選定担当者は最高設定の機械割を見た後に必ずと言っていいほど最低設定1の機械割を見ているはずです。

設定1の機械割は97.9%以下の方が圧倒的に多く、機種によっては96%台、ひどい機種は95%台もあります。
バジ3の機械割を初めて見た担当者の多くが「また98%台半ばかぁ~。」と思った事でしょう。なぜなら最近のユニバは98%以上の機種を多数発売してくるからです。

担当者の心の内を代弁すれば、「最近ユニバもコケ始めたけど、この所ヒット機種が何機種も出てるからなぁ。調子に乗って98%台半ばなんて設定してきやがって・・・。でも、絆があれだけヒットしただけに、設定1が98%OVERでも導入するしかないか・・・」。 と、こんな感じでしょうか。

設定1が98%台なら、ユーザーの大負け確率は明らかに減ります。その方がその台の稼働が長持ちしますが、それを好意的に受け止めてくれるホールばかりではありません。

「設置後1ヶ月でガラガラになってしまうような機種ばかりの時代に、直ぐに購入代金を回収できなくてどうするんだ!」と考えるホールも多数あります。そんなホールとメーカーのせめぎ合いが毎回繰り返されているのです。

次に注目すべきは設定2です。

ユーザーの皆さんはほとんどの方が気が付いていないかもしれませんが、イベント規制前と規制後では設定配分に大きな変化が表れています。それが設定2の使用率です。
イベント規制前は高設定をどこまで使えるかがホールの人気を左右していましたから、高設定比率を高めて、それ以外は全部設定1にしているホールがほとんどだったのです。

しかし、イベント規制後は変わりました。最近では設定2を多数使うホールがどんどん増えています。
これはジャグラーから始まった現象です。優良店がジャグラーコーナーを他店と差別化する為に、設定2を多用して超薄利状態で営業する様になりました。

その流れは他の機種にも波及し、設定2の機械割がギリギリ100%を切っている機種は極力設定2を多く使ってあげようとする優良店が増えて行きます。それに伴いメーカーも設定2で超薄利になるような機種を多数発売する流れに変わって行きます。

さらにメーカーは設定2で偶数設定の挙動が分かり易く開発するようになり、場合によっては設定2でも設定6に見える挙動を見せる仕様にする事で稼働アップを狙う様になっていきます。

つづく。


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