遂にやってくれました。
夏の全国高校野球で埼玉代表の花咲徳栄高校が優勝しました。
埼玉県勢は過去の大会において、春の選抜では大宮工業と浦和学院が優勝していますが、夏の大会では一度も優勝がありませんでした。
今回で第99回を迎えた夏の甲子園。来年は第100回の記念すべき大会になります。
私も花咲徳栄の優勝を受けて改めて歴代優勝校を見ましたが、こうしてみると明らかに西側の高校が強いですね。雪が降る地域では冬場の練習量が足りなくなるのが大きな原因だと容易に想像できます。
2004年と2005年に北海道の駒大苫小牧南が2連覇していますがこれは奇跡と言えます。東北と北陸はゼロ。暑い九州地方も弱い傾向にあります。
昭和30年代後半になってようやく関東勢の活躍が始まります。冬場に筋トレを行うなどの科学的な練習方法を取り入れ始めたのでしょうか?
昔はランニング校庭10週とか、うさぎ跳びや腕立て伏せを倒れて出来なくなるまでやり続けるなどの非科学的な根性論がスポーツの世界には浸透していましたよね。「のどが渇いても水は飲むな」と言われたものです。時代の差って恐ろしいですね。
しかし時代が変わり、徐々に科学的な練習を行う様になり、元々人口も出場校も多い関東勢が本領を発揮してきたと勝手ですが想像してみました。
これまで高校野球では埼玉を応援しても、いつも苦汁を飲まされ続けたため、何となく期待しなくなっていましたが、今回の花咲徳栄のおかげで埼玉もやれば出来るんだと勇気が湧きました。
藤井4段の登場でにわか将棋ファンが急増しているのと同じで、急に埼玉県民の高校野球熱が一気に高まったのではないかと思います。
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私が住む杉戸町には「喜楽甲子園」という居酒屋があります。
毎年高校野球が近づくと店の前にトーナメント表が掲示されます。トーナメント表と言っても、横幅4mはあろうかという巨大な看板で、木の板で自作していると思われます。
道行く人々は「ここのマスター、相当高校野球好きなんだろうな・・・」と思って通り過ぎていると思います。私は一度も入った事がありません。
お店の扉の取手はバットでできており、中も甲子園一色に彩られているそうです。
私が子供の時からこの店はあり、春の高校野球も夏の高校野球も毎回看板が変わります。
そのため、ご主人は相当のご高齢ではないかと想像しております。もしかしたら二代目の方や高校野球好きの違う方に引き継がれているかもしれませんが、なんとなく看板の作り方が字体がずっと同じなので同じ方が営業していると想像しています。
花咲徳栄が優勝して、直ぐに思い浮かんだのは喜楽甲子園のマスターが喜びすぎて倒れていないだろうか?ということでした。
食べログやホットペッパーなどで調べても情報はありません。その位マニアが集うお店です。この看板が店の前に出ていたら、普通の人は入りにくいですよね。
それなのに、もう数十年間ずっと営業しているのだから本当に凄いと尊敬しています。
(追伸)
町のHPによれば、マスターは2014年5月現在で75歳であり、75歳なので飲み物75円引きセールを当時やっていたそうです。
という事で、現在78歳である事が判りました。
花咲の優勝により、「もうこれでワシは店を引退する」と言わずに、お元気で80歳を迎えて頂きたいですね。