⑤高設定を見抜くの続きですが、例えばこんな設定差があったとします。
仮にですが、ある小役が出現した時にボーナスに重複当選する確率が
設定1=10%
設定2=20%
設定3=30%
設定4=40%
設定5=50%
設定6=60%
だったとします。
こんなに設定差があったら、一日に一回訪れるはずもない大チャンスになってしまいますから、現実には一つの項目でこんな設定差を付けている機種は存在しませんが、それは置いておいて、仮にこの小役を引いて重複当選にハズレたとします。
そしてもう一度チャンスが巡ってきて、この小役を再び引き、また重複当選にハズレたとします。2連続でハズレです。
皆さんはどう思うでしょうか?
2連続でハズレる確率は
設定1=90%×90%=81%
設定2=80%×80%=64%
設定3=70%×70%=49%
設定4=60%×60%=36%
設定5=50%×50%=25%
設定6=40%×40%=16%
2連続外れる可能性を頭の中で計算するはずです。
こういう現象が起きた時に、「設定6なら16%しかない」と思うのか、それとも「設定6でも16%はある」と思うのかによって結果が大きく変わってきます。この判断は勝敗に多大なる影響を及ぼすと私は考えています。
確かに16%とは約6分の1の現象であり、6回に5回は起きないわけですから、設定1の可能性が高まります。
しかし、16%と言っても、高設定がゴロゴロしている場面では偶然1/6を引いた可能性があり、16%は16%では無くなり、20%や30%に上昇する事になります。
反対に20台の中に1台しか高設定がないような場面では16%どころか12%にも8%にもなり得るのです。
この様な判断に迫られる場面は一日打っていると何度も訪れ、その判断次第で、高設定を捨てるのか継続遊技を選ぶのか、また、低設定を見切るのか低設定に騙されるのかが決まってくるわけです。
私はこの違いが他人との大きな差であり、これが最も難しく、結果を大きく左右する最重要局面になっていると思うのです。
こんなケースもあります。
座っている台の継続と続行を判断する際、推測ツールで計算した結果が仮に下の確率になったとします。
設定1の可能性=35%
設定2の可能性=45%
設定3の可能性=0%
設定4の可能性=0%
設定5の可能性=15%
設定6の可能性=5%
推測ツールは設定配分を考慮する項目がありますので、中間設定は使っていないと自分で予想して設定3と設定4を0台と入力すると、設定3と4は0%と表示されます。
設定5以上なら継続、設定2以下なら終了するとします。
設定5以上の可能性は20%あります。しかし80%は設定2以下の可能性があります
この場合、あなたならどうしますか?
私が思うに、この様なケースに5回遭遇した場合、5回中4回(80%)は止め、5回に1回(20%)は勝負に出る時べきだと思います。なぜなら設定5と6の可能性が20%なのだから、最終的に5回同じ場面に遭遇した時にその確率と同じ確率で中止80%と継続20%になるべきだと思うからです。
しかし多くの人が継続が多くなっている様に見えます。
そうかと言って、低設定の可能性が80%もあるなら全部やめるという慎重すぎる理論も考えものです。推測ツールを実際に使ってみれば分かりますが、設定配分予想に実際の自分の台データを入力したとします。
設定配分を仮に
設定1=12台
設定2=6台
設定5=1台
設定6=1台
のように入力すると
自分の台が設定1程度のデータになっているのなら、設定5や6の確率はほんの数%に表示されるはずです。
設定5の可能性=15%
設定6の可能性=5%
のように出る事はありません。
設定5の可能性=15%
設定6の可能性=5%
と出ている時はそれなりに可能性が残っている実データになっている時です。
それなのに、高設定の確率の方が低いからと言って何でもかんでも念の為止めてしまってはチャンスがなくなってしまいます。
しかしその反対に低設定の可能性が80%と出ているのに、残りの20%の可能性を過剰に期待し過ぎて、5回同じ局面に遭遇した際の判断で2回も3回も続行してる様では、これもまた低設定を打たされている確率がグッと上がっている事になります。
確率を信じて確率通りに立ち回れる人だけが生き残るのだと思います。
目に見えるデータや誰もが平等に見られるデータ等はほとんど他人と差が出ない。
高設定っぽいなと感じるグラフは誰が見たって同じ事を感じるし、ゾーン狙いなども他の人が知っている知識と大して変わらない。大きく差が出るのは確率を正確に計算し、その確率通りに動けるかどうかであると私は考えています。
そして実際にそういう考え方の人が勝ち組のメンバーの大半を占めています。
「パチンコ・スロットの勝ち方 最終章」へつづく