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わかりづらい「みなし機問題」

最近パチンコ好きな友人から良く聞かれるようになったのが「みなし機」の事です。
業界人はある程度知っていてもファンの方には良く解らないと思います。

簡単にまとめてみます。

みなし機とは「検定切れの台」と「認定切れの台」の事。
パチンコ台とスロット台は3年間の検定期間があり、有効期間が切れるまでお店に設置する事ができます。検定期間が始まっても、直ぐにメーカーが発売するとは限らず、競合メーカーとの新台発表のスケジュール調整や様々な要因によって数カ月後から発売する場合もあります。ホールに登場した日を覚えていても、必ずしもそこから3年ではありません。

3年を過ぎる直前に「認定」を受ければ更に3年、合計6年使えます。認定は申請さえすれば許可が出ない事はほぼありません。

しかし、風適法が改正された2月1日以降は旧風適法で検定を取得していた台は認定が取れなくなります。2月1日以降の新風適法下で検定をパスした台は今後3年経過する前に認定を申請すれば認定が取れます(まだ先の話ですが・・・)。

ハーデスやまどマギや絆は高射幸性遊技機ですが認定を取っていれば認定期間が切れるまで使えます。既にこれらの機種は大分前に検定が切れていますので、認定を取らなかったホールは外さなくてはなりません。
尚、組合で定めた高射幸性遊技機の設置比率は守らなくてはなりませんので、高射幸性スロットを過剰に抱えている店舗は認定切れより早く一部の台を外す場合もあります。

みなし機の対応は県によって実に様々で、2月1日以降直ぐに撤去するように発表された県もあれば、埼玉県のように最近になるまで何も指導が無かった県もあります。今でも指導されていない県もあります。

埼玉県は月末までに組合へ「みなし機リスト」の提出が求められており、7月中は多くのホールでみなし機をまだ見かけると思いますが、8月1日以降はルールを守らないホールか又は非組合員のホール、又は撤去したら潰れてしまうホール以外はほとんどの店からみなし機が消えるはずです。

同じ絆でも認定を取っていたホールはあと2年以上設置されていますが認定を取っていなかったホールからは絆が消えます。
「こんな良い台を認定取らなかったホールがあるわけないだろぉ?」と思うかもしれませんが、絆の検定が切れる時点ではまさか高射幸性遊技機がここまで長い期間設置できると思っていなかったホールがほとんどです。絆の認定申請時期から1年後に「認定を取った台は高射幸性遊技機でも認定切れまで使える」と言う事が判ったので、結構認定を取っていないホールも多いのです。

みなし機でも唯一継続して設置が許されているのは

・2月1日以前に認定切れになった甘デジ(1/100以上)
・2月1日以前に認定切れになった羽根物
・2月1日以前に認定切れになったノーマルタイプ(RTが短ければ可)

これは埼玉県の場合ですが、他の県もほとんど同じです。
ポイントは「認定切れになった」という点です。検定切れではなく認定切れです。
認定制度があるのに認定を取らなかった台は「その台は店舗からすれば必要性が低かった。嫌なら認定を取ればよかったじゃん!」という解釈らしいです。
但し上記の台は厳密に言うと許されたのではなく、「市場に新台が出て来るまでは付けておいてもイイよ」的な曖昧な許可なので、暫くすると外せと命令が出るかもしれません。

かなりややこしく、業界人でも非常に分かりにくいルールです。
これじゃあファンが分からないのも当たり前です。

当社はきちんとこのルールを守る予定ですが、守らないホールもあるかもしれません。
「きれい事は言ってられねぇんだよ!」と考えるホールさんもあるでしょうからね。

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