ひとり言

みなし機撤去までの流れ

埼玉県のみなし機撤去が近づいてきました。

みなし機はこれまでずっと設置したままで良かったのです。
しかし撤去の話が浮上したのはそもそもカジノ法案によるものです。カジノ法案を通そうとする与党に対して、野党が切り札として出してきたのがギャンブル依存症。ギャンブル依存症を大々的に取り上げる事でカジノ法案を阻止しようとしたわけです。

ギャンブル依存症が拡大する原因の一つに、「高まり過ぎた射幸性」が背景にあると次第に叫ばれるようになります。確かにその頃AT機ブームにより一日の最高獲得出玉がパチンコでは10万発、スロットでは2万枚オーバーが頻繁に出る様になっていました。

パチンコ業界としては年々加速していく射幸性に多少後ろめたい気持ちがあっただけに、高射幸性遊技の設置比率制限を自主的に設定する事になったのは多くのユーザーもご存知の事と思います。

しかし高射幸性遊技は外して当たり前と言う認識に徐々に変わり、話題は検定切れの台に移って行きました。検定切れの台なんて昔から警察庁は黙認してくれていたわけで、社会的不適合機の時のような特別な問題が起きていない時は検定が切れても使えていました。

ところが今回はそうはいかず、徹底的に現行機種を外す方向に持って行きたい警察庁が県警宛てに文書を出したと言われています。

ただし、単にみなし機全撤去としてしまうと、「じゃあ今までは何だったんだ!」とホールから反発があると見越して「大量の前倒し認定」を許可したのだろうと考えられます。認定が多台数取れれば、みなし機を撤去しても大問題までには発展しないと踏んだのだと思います。

事実認定を多台数通せた中堅以上のホールは特に文句を言わなかったようです。苦しかったのは中小ホールでした。でもこれもまた運命であり、今更何を言おうと結果が変わる事はありません。みなし機撤去は絶対なのです。

そんな全国的な動きの中で県警によっては全然連絡してこない県もあり、その一つが埼玉県だったのです。それが遂に7月初旬に通達が来たという事です。

みなし機撤去までには本当に色々ありました。

平成最後に大波乱となったパチンコ業界でしたが来年は新元号になる事もあり、良い流れになって欲しいと思います。

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